背筋が弱いとどうなる?背筋が弱い人の特徴と原因

公開日:2025/03/09 更新日:2025/03/21

背筋は姿勢を支える重要な筋肉です。背筋が弱いと体全体のバランスが崩れ、さまざまな不調を引き起こす原因となります。
本記事では、背筋が弱いことによる影響や、背筋が弱い人の特徴と原因について詳しく解説。背筋を強化するための対策についても理解が深まりますので、背筋に不安のある方はぜひ最後までご覧ください。

背筋が弱い人の特徴や原因

日常生活のなかで、「なんとなく背筋が弱いかも」と感じる瞬間があっても、実際にどのような影響があるのかを意識している人は多くないかもしれません。特に、仕事や家事、育児や介護などで日々追われている人は、自分の身体の変化に気づいても後回しにしがちだと思います。
しかし、姿勢の乱れや筋力の低下は、放っておくとさらに深刻な不調を招く可能性があります。まずは、背筋が弱い人によく見られる特徴と、その原因について解説していきます。

猫背や前傾姿勢

背筋が弱い人によく見られる姿勢の一つに「猫背」があります。猫背は肩や背中が丸まり、頭が前に突き出たような状態を指します。スマートフォンやパソコンに向かう時間が長いときに、無意識のうちに前かがみになっているケースは少なくありません。猫背になると背中の筋肉は常に伸ばされた状態のまま働きづらくなり、筋力がさらに低下する悪循環に陥ります。前傾姿勢が習慣化すると、広背筋や脊柱起立筋など背中を支える大きな筋肉が十分に使われなくなり、姿勢の維持が難しくなります。

反り腰

一見、背中を反らしている分だけ「背筋が強い」イメージを抱かれる反り腰ですが、実際はそうとは限りません。反り腰の人は骨盤が前方に傾いたまま固まっており、腰の部分が不自然にカーブしてしまっています。背骨は本来、ゆるやかなS字カーブを描き、上半身の重みを分散させる構造になっていますが、反り腰のままだと腰にばかり負担がかかります。その結果、背筋が正しく働いていない状態になり、腰痛などが起こりやすくなるのです。反り腰は、腹筋や殿筋(お尻の筋肉)など他の筋力バランスとも深く関わっているため、背筋だけでなく体幹全体の筋力低下が原因となっている場合もあります。

腰痛持ち

腰痛はデスクワークの多い現代人の悩みの代表格ですが、背筋が弱いこともその一因となり得ます。背筋は背骨を安定させ、腰椎にかかる負担を軽減する役割があるため、筋力が弱いと腰椎が不安定になりやすいのです。姿勢が崩れることで周辺の筋肉が過剰に緊張し、結果として慢性的な腰痛を抱えてしまう人も少なくありません。また、背筋が弱いときに急な動作や重たい物の持ち上げなどをすると、筋肉や関節への負荷が一気に高まり、ぎっくり腰のリスクも高まる可能性があります。 

背筋が弱いとどうなる?

背筋が弱い状態が長く続くと、具体的にどのような不調やデメリットが出てくるのでしょうか。
日常生活の質を下げるだけでなく、身体の見た目にも影響を与えることがあり、放置は禁物です。本章では主な3つの悪影響について解説していきます。

正しい姿勢が保てない

背筋は、立位や座位において体をしっかりと支え、頭から骨盤までを正しい位置に整える機能をもっています。しかし、背筋が弱いとその機能が不十分になり、腰や肩が丸まってしまったり、逆に反り腰になってしまう場合があります。また、姿勢が崩れると見た目だけでなく、呼吸が浅くなりやすい傾向もあります。呼吸機能の低下は疲れやすさや集中力の低下につながるので、心身のパフォーマンスにも影響を及ぼしかねません。

腰痛や肩こりにつながる

背筋が弱いと肩や首まわりの筋肉などが背筋の筋力不足をカバーしようとすることで余計な負担がかかりやすくなります。特にパソコンやスマートフォンの作業で肩や首が前に出てしまうと背筋がうまく使われずに上半身が不安定になってしまいます。その結果、筋肉疲労が慢性化して腰痛や肩こりにつながりやすくなるのです。本人は姿勢を正しているつもりでも、筋力不足のせいで長時間キープできず、気づかないうちに姿勢が歪んで腰痛や肩こりにつながる可能性があるのです。

バランス感覚が低下する

バランス感覚は、体幹の筋肉が上手に連動して初めて安定します。背筋は体幹を構成する大きな筋肉群の一つであり、そのなかでも広背筋や脊柱起立筋は特に姿勢維持に深く関わっています。これらが弱いと、立っているときや歩いているとき、さらにはちょっとした方向転換の際にもフラつきやすい特徴が出てきます。特に段差や階段を昇り降りするときに不安を感じるようになると、日常の動作が億劫になり、ますます身体を動かす機会が減ってしまうかもしれません。そうなると筋肉はさらに衰えていくため、将来的な転倒リスクや加齢による運動機能の低下のリスクが高まるおそれがあります。

背筋を強くするための対策

背筋が弱いことに気づいたときには、早めの対策が重要です。ただし、いきなり過度なトレーニングを始めると、逆に腰や背中を痛めてしまうリスクがあります。正しい方法やフォームを意識しながら、少しずつ背筋を強化していきましょう。
本章では、日常生活に無理なく取り入れられる対策を3つご紹介します。

運動習慣をつける

まずは運動習慣を身につけることです。デスクワークや家事で忙しいと、長時間座りっぱなしや同じ姿勢が続くことが少なくありません。そこで、こまめにウォーキングやストレッチを取り入れるだけでも血流が促進され、筋肉疲労の軽減につながります。
さらに、背筋や腹筋など体幹全体のバランスを意識したトレーニングを週に数回行うと、より効果的に筋力アップが期待できるでしょう。うつ伏せの状態から上体を反らせるいわゆる“バックエクステンション”は、自宅で取り入れやすい背筋トレーニングの代表格です。慣れてきたら1セット15回を目安に3セット行い、週に2~3回ほど実践してみましょう。ただし急に負荷を高めすぎると腰に負担がかかり、腰痛を引き起こす可能性もあります。フォームに不安があれば、パーソナルジムなど専門家の指導を受けるのがおすすめです。

正しい姿勢を意識する

日頃の姿勢を意識するだけでも、背筋の機能を高める助けになります。立っているときや座っているときに、頭からかかとまでが一直線になるようイメージし、骨盤を立てて肩の力を抜き、胸をやや開くように心がけてみてください。猫背や前傾姿勢を改善するには、広背筋だけでなく僧帽筋も意識すると背中全体が安定しやすくなります。加えて、お腹まわりにも力を入れて体幹を引き締めると、さらに背骨を支えるサポート力が高まります。
もし猫背が習慣化していると感じるときは、肩甲骨を寄せて背中を伸ばしたり、頭頂部を天井へ引き上げる動作を数秒キープしたりして、こまめにリセットしましょう。こうした意識を続けるのは最初こそ大変ですが、慣れてくると自然に美しい姿勢をキープできるようになるはずです。

背筋を鍛える

背筋を集中的に鍛えたい場合は、広背筋と脊柱起立筋を中心にトレーニングを取り入れるのが効果的です。 ジムではラットプルダウンやシーテッドローイングなどが代表的な種目です。正しいフォームでトレーニングすることで、背筋全体の強化と同時に姿勢改善が期待できるでしょう。自宅で簡単に行える方法としては、チューブを使ったローイング動作や、先述したバックエクステンションなどが取り入れやすく、目安としては1セット15回を3セット、週に2~3回から始めるだけでも着実に効果が出やすくなります。このとき注意したいのが、誤ったフォームで動作を続けると反り腰を助長してしまい、腰椎分離症などのリスクを高める恐れがあることです。 

僧帽筋を鍛える

僧帽筋の強化にも目を向けると、姿勢を安定させるうえでさらに効果的です。僧帽筋は首の付け根から肩甲骨、背中の中央部あたりまでを大きくカバーしており、肩甲骨の位置を支える重要な役割を担っています。僧帽筋を鍛える方法としては、ダンベルやチューブを使い、肩甲骨をしっかり寄せるイメージで動かすトレーニングがおすすめです。たとえば、軽めのダンベルを両手に持ったまま肩をすくめる動作(シュラッグ)や、チューブを水平に引いて肩甲骨を寄せる動作などを、1セットあたり10~15回ほど繰り返すだけでも僧帽筋が刺激されます。上背部を鍛えることで猫背の改善や肩こりの予防に役立ち、全体的な背筋の強化がよりスムーズに進むでしょう。
フォームが崩れて肩や首に余計な緊張が入らないよう、適切な負荷から徐々に慣らし、定期的にトレーナーなどの専門家にフォームをチェックしてもらうと安心です。

背筋を強化して姿勢美人を目指そう!

背筋を強化すると、猫背や反り腰、腰痛を予防し、美しい姿勢で生活の質が高まります。日頃の姿勢を見直し、体幹全体を鍛えれば、長時間のデスクワークでも疲れにくくなるでしょう。
筋トレ初心者の方は、まずはパーソナルジムなどの専門家のサポートを受けながら、正しいフォームを身につけることをおすすめします。


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執筆監修者
株式会社WORKOUT
代表取締役 Co-founder & CEO
1985年5月24日生まれ、東京都港区出身。
10代で吉本RandC(現 吉本ミュージック)にて業務委託のアーティスト兼クリエイターとして活動。
その後、20代前半でインターネットマーケティング会社を起業。以降、出版広告会社の代表も務め、30歳の時に東証1部上場企業へ事業譲渡。
事業譲渡後は、株式会社アカツキの新規事業開発室(LX事業部)にジョインし、エンターテイメントxテックを中心とした新規事業、各IPの立ち上げに携わる。
2018年に同社創業、代表取締役に就任。
創業から僅か5年でパーソナルジム「REAL WORKOUT」を国内外に100店舗展開している。
執筆トレーナー
新中野店オーナートレーナー
出口 雄策

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自分自身も学生時代に肥満で悩んでおり、筋トレと食事管理で30kg痩せることができました。
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くびれ作りや、逆三角形体型、ヒップアップをしたい等のボディメイクも得意としております!

■資格■
・JOPH ダイエットアドバイザー
・JCCA ベーシックインストラクター

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