ネコのように背中が丸くなってしまう猫背は、顔の位置が前下がりになることで、暗い印象を与えるほか、肩こりや腰痛などの不調を引き起こす原因にもなります。
本記事では、猫背の原因や猫背を治す方法について解説。後半は自宅やジムでできる筋トレやストレッチ方法をご紹介します。読んでいただくことで正しい姿勢を手に入れて、健康的な毎日を目指す方法について理解が深まりますので、ぜひ最後までご覧ください。
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まずは猫背になっていまう理由から見ていきましょう。
デスクワークでパソコンや書類に集中すると顔が前に出やすくなります。顔が前に出ることで背中が丸まりやすくなります。また、机と椅子の高さが合っていないと猫背になりやすくなります。座位に対して机が高すぎると肩をすくめてしまいますし、逆に机が低すぎると前かがみになりやすくなります。さらに、長時間座り続けることで筋肉が疲れ、無意識に前かがみになってしまうこともあります。
このような姿勢が長時間続くことで、骨盤のゆがみや筋肉の固まりにつながり、猫背になりやすくなるのです。
スマホやポータブルゲーム機器などは、画面をのぞき込む姿勢になります。これが続くと、頭の重みが首や肩に負担をかけてしまいます。この姿勢が長時間続くことで、正しい姿勢を維持する筋肉が衰えてしまい、猫背が定着するおそれがあります。
不良姿勢が継続することで、脳がその状態を正しい姿勢と誤って記憶してしまうおそれがあります。一度誤った記憶が定着すると、その姿勢が崩れた際に、たとえそれが正しい姿勢であったとしても、また悪い姿勢に元に戻ろうするのです。このように脳の記憶で猫背が定着してしまう場合もあるのです。
壁さえあればどこでも簡単にできる猫背のセルフチェックの方法をご紹介します。
壁に背を向けて立ち、頭・背中・お尻・かかとを壁につけてみてください。この時に壁から頭やお尻が離れてしまった場合はすでに猫背である可能性があります。また、頭やお尻を壁にくっつけることはできるものの、どちらかが離れていた方が楽に立てる場合は、猫背予備軍のおそれがあります。
猫背は顔の位置が前下がりになってしまうことで、暗い印象を与えます。そのような見た目の悪さはもちろん、健康や日常生活にまで悪影響を及ぼすことをご存知でしょうか?順番に解説していきます。
猫背による身体のゆがみは、血管を圧迫し血行不良を招きます。血行が悪くなると手や足など先端まで血液が循環しにくくなるため、冷えが起こりやすくなります。 また、リンパの流れも悪くなることで、むくみも生じやすくなります。
ストレートネックとは、本来であれば緩やかなカーブを描いているはずの首の骨が、まっすぐになってしまっている状態を指します。頭は、体重の10分の1ほどの重さがあるといわれています。本来はその重みを頸椎のカーブがうまく分散させているのですが、スマホをのぞき込んだり、首を前に出してうつむいた姿勢が続くことによって、首のカーブがなくなってしまい、首の骨がまっすぐな状態で固定化してしまうのです。ストレートネックは首こり、頭痛、吐き気などの不調が起こりやすくなります。
猫背によって、首や肩は、筋肉に負担がかかって緊張状態になります。 首の筋肉が固まり、血流低下から首こりの原因になります。また、前かがみの状態が続くため、肩にも負担がかかり、肩こりにつながります。
背骨のS字カーブが崩れることで、腰に負担がかかりやすくなります。慢性的な猫背は、脊椎の変形や椎間板ヘルニアのリスクを高めます。
猫背は、背中の筋肉の筋肉を招くことで横隔膜の上下動が制限されます。その結果、呼吸が浅くなり、脳が酸欠状態に陥るケースがあります。呼吸が浅くなると、自律神経のバランスが崩れやすくなり、疲れや集中力の低下など、日常生活にさまざまな弊害をもたらすおそれがあります。
次に猫背が治る方法について解説します。順番に見ていきましょう。
猫背の改善には、 縮んで硬くなった筋肉を伸ばすストレッチが効果的です。ストレッチによって関節が動かしやすくなり可動範囲が広がることで、猫背の改善につながるのです。特に、 胸・背中・肩甲骨・首・腰 の柔軟性を高めることで、自然と正しい姿勢を取りやすくなります。
背骨を支える以下4つのインナーマッスルを鍛えることで猫背の改善につながります。
腹部をコルセットのように支える筋肉です。背骨の安定に役立ちます。
背骨を支える筋肉です。正しい姿勢の維持に貢献します。
深い呼吸を助ける筋肉です。姿勢の安定にもつながります。
骨盤を安定させる筋肉です。体幹のバランスを取るのに重要です。
猫背に欠かせない筋肉は、背筋です。以下4つの背筋を鍛えることで前傾した背骨や上半身を支えやすくなるはずです。
背筋を鍛える効果的な筋トレメニューについては、こちらの記事で詳しく解説していますので、ご参考ください。
首から肩、背中の上部に広がる筋肉です。肩甲骨を引き寄せて胸を開く働きがあります。
背中の側面を覆う大きな筋肉です。姿勢を支えて背中を引き締めます。
背骨に沿って伸びる筋肉です。背中をまっすぐ保つことに貢献します。
肩甲骨の間にある筋肉です。肩を引き寄せて正しい姿勢の維持に貢献します。
猫背の改善には生活習慣の見直しも重要です。デスクワークの合間に定期的にストレッチの時間を取り入れたり、スマホの使用時間を見直すなど、日常生活で姿勢改善を意識することが猫背の改善につながります。
前章で解説したとおり、猫背を治すには、硬くなった筋肉をほぐして正しい姿勢を維持するために必要な筋肉をつけることが重要です。
本章では、インナーマッスルも同時に鍛えられて今すぐ簡単に始められるトレーニングメニューをご紹介します。猫背を改善したい方は、この機会にチャレンジして、運動習慣をつけましょう。
まずはストレッチからご紹介していきます。
肩を回して肩甲骨をほぐすストレッチです。
ポイント
胸を開いて、大胸筋を刺激し胸周辺の血流を良くするストレッチです。
ポイント
背中や肩甲骨周りの筋肉をほぐすストレッチです。
ポイント
次に自宅で手軽にできる筋トレメニューをご紹介します。
肩甲骨や背中周りの筋肉を鍛えるメニューです。猫背改善に必要なインナーマッスルにも効果的です。
ポイント
胸と背中回りの筋肉を鍛えるメニューです。
ポイント
肘を締めて、胸を寄せることを意識しましょう。
次にジムマシンを使った筋トレメニューをご紹介します。
広背筋を効率よく鍛えられるメニューです。
ポイント
ラットプルダウンのやり方については下記記事で詳しくご紹介していますので参考にしてみてください。
こちらも広背筋を効率よく鍛えられるメニューですが、上方から下方へ引き下げるラットプルダウンと違い、水平状に引き寄せて背中を収縮させることで別の刺激を入れることができます。
ポイント
最後に、筋トレで猫背が治った人の体験談をご紹介します。
仕事でずっとパソコンを使う生活を何十年もやっていて、出産を機に腹筋が弱まり、背中もぶよぶよに・・・猫背になってしまい、気になって姿勢をちゃんとしなきゃと思ってもすぐに猫背に戻ってしまうようになり、これはまずいと思い、パーソナルジム似通い始めました。 最初は腰痛もあり、背中の種目で軽い重量しか持てませんでしたが、今では背中の種目が大好きになる位、背中が引き締まり、筋肉がつきました。仕事は相変わらずパソコン業務ですが、正しい姿勢を長時間保てるようになりました。背中の筋肉の重要性を身にしみて感じています。 (リアルワークアウト赤羽店 40代女性会員様)
いかがでしたか?猫背は見た目以外にも健康面でさまざまな悪影響を及ぼします。猫背を改善することで、心も体も前向きになるはずです!まずはできることから猫背の改善法を実践し、心身共に健康的な生活を手に入れましょう。
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