ピラティスとジムはどっちが痩せる?違いや併用のメリットも解説

公開日:2024/02/11 更新日:2024/03/25

健康面やダイエットのために何か運動をしたいと思う時にフィットネスクラブ(ジム)を検討する人が多いと思いますが、ここ最近人気なエクササイズが「ピラティス」です。
ピラティスとジム、それぞれ興味がある場合、どちらが自分に合っているのかを予め知りたいですよね。本記事ではそんな方に向けて、それぞれの特徴について徹底解説。それぞれの「向いているタイプ」もご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

ピラティスとは

ピラティスは約100年前に、ドイツ人フィジカルトレーナーだったJoseph Hubertus Pilates(ジョセフ・ハベルタス・ピラティス)氏によって考案されたエクササイズ・メソッドです。ピラティス氏は幼少期より喘息やくる病、リウマチ熱などに苦しむ病弱な体質の子どもだったと伝えられています。
同氏は、病気の克服に向けて運動に関心をもち、幅広いトレーニングに取り組んだ結果、解剖学書のモデルをするほどに健康的な身体を手に入れたそうです。この経験から、様々な運動療法に興味を持ち、独自で研究するようになったようです。その後、イギリスにてボクサーやサーカスのパフォーマー、スコットランド警察の護身術のトレーナーなど、幅広く活躍する中で、第一次世界大戦が勃発。ドイツ人だったピラティス氏は、イギリスの敵国人として、マン島の収容に拘留されることに。現地の病院にて負傷兵のサポートに従事するようになりました。その中で、負傷者がリハビリとして、寝たままで身体を強化し機能を改善できるように考え出されたエクササイズがピラティスのはじまりなのです。
現代では、アスリートのトレーニングやダイエットやボディメイクに向けたエクササイズとして世界中の人々が日常的に実践し、あらゆる層から支持を受けています。

ヨガとピラティスの違い

マットさえあれば気軽で簡単にできるエクササイズですが、同じマット・エクササイズとして「ヨガ」も有名ですね。ピラティスもヨガ、どちらも美容や健康に良い運動法として知られています。
ではピラティスとヨガは、何が違うのでしょうか?両者の相違点について、発祥・目的・効果の3つにポイントを絞って解説します。

発祥

前章で説明したとおり、ピラティスは約100年前にドイツ人のピラティス氏によってリハビリを目的として、寝たままでも身体を強化し機能を改善できるように開発されたエクササイズが原型です。
一方で、ヨガの起源は約4500年前に遡ります。インダス文明で宗教的な修行の一環として行われるようになり、当初は瞑想が主体だったと言われています。ヨガは長い歴史を経て、現代では瞑想・呼吸法・ポーズなどを通じて内面の平和とバランスを追求したエクササイズとして幅広い層に支持されています。

目的

次に目的の違いについて説明します。
ピラティスは、背中と体幹を安定させための筋肉にフォーカスを当て、インナーマッスルや体幹を鍛えて、身体を健康的に鍛えることを目的としています。
一方で、ヨガは呼吸法や瞑想で心と身体を結び付け、心身を安定した状態にすることを目的としています。

効果

最後に効果の違いについて説明します。
ピラティスはインナーマッスルを刺激することで体幹が鍛えられます。身体を内側から支えられる強い体幹が作られることで、姿勢や骨盤の歪み改善に効果が期待できます。
一方、ヨガは瞑想がルーツになっていることから、精神統一に向いています。呼吸とポーズによりリラックス感が高まり、精神の安定にも効果があるとされています。また、ヨガのポーズには、高いストレッチ効果もあるため、普段使わない筋肉が刺激されたり、筋肉が柔軟になることで、血流が促進されて老廃物が排出されるデトックス効果も期待できます。
ピラティスもヨガ、いずれも共通しているのは心と体をフレキシブルにしてくれる点です。継続することで自分の身体の最大限の可能性に気づき、自分に自信が持てるようになるはずです。

ピラティスとフィットネスクラブ(ジム)痩せるのはどっち?

ダイエットのために何か運動を始めたいと思った時にピラティスとフィットネスクラブは候補に挙がりやすいと思います。その際、「どっちが痩せるの?」と気になりますよね。せっかくお金と時間を使って通う訳ですから最初から自分に向いていて効果的な方を選択したいと思うでしょう。そんな方に向けて、ピラティスとジムそれぞれの特徴を解説しますので、ぜひ選択する際の参考にしていただければと思います。

ピラティススタジオの特徴

ピラティススタジオは、ピラティスエクササイズに特化した施設です。初心者から上級者までレベルに応じて幅広いレッスンが用意されています。
ピラティスは「リフォーマー」「キャデラック」といった専用の機械を用いる「マシンピラティス」と、マットを使用する「マットピラティス」の2種類があり、ピラティススタジオによって、マシン専門・マット専門・マシンとマット両方完備など、形態はさまざまです。専門的なピラティストレーナーの指導の元、リラックスした環境でピラティスの正しいフォームやテクニックでエクササイズを実践できます。また、少人数制のグループレッスンとマンツーマン指導のパーソナルレッスンを選択できるのが一般的です。

ピラティスに向いているタイプ

猫背、反り腰の方は姿勢改善効果の高いピラティスがおすすめです。また、肩こり、腰痛、冷えといった身体の不調、ケガや病気のリハビリ、高齢で体力に自信のない方、妊娠中の方や産後ケアにも向いています。

フィットネスクラブ(ジム)の特徴

フィットネスクラブはランニングマシンや筋トレスペースに加えて、プールやスタジオもあり、性別問わず幅広い年齢層の方が様々なトレーニングやフィットネス活動を提供する施設です。大型のジムでは、エアロビクスやヨガ、そしてピラティスまで、様々なスタジオレッスンも提供されており、インストラクターによる指導を受けることができます。

フィットネスクラブに向いているタイプ

フィットネスクラブは、プールやサウナ、マッサージチェアなど様々な設備が用意されているので、1つのエクササイズに飽きても、他にいろんな選択肢があります。自分のペースでさまざまな種類のエクササイズを実践したい人や、1回のジムで長時間満喫したい!という人にはジムが向いていると言えるでしょう。

1時間あたりのカロリー消費は?

身体活動の強さと量を表す運動強度の目安として「METs(メッツ)」という単位があります。これは安静時の何倍に相当するかで表す単位で、座って安静にしている状態が1メッツ、普通歩行が3メッツに相当します。METs(メッツ)を使った消費カロリーの計算は、以下の方法で行います。
消費カロリー(kcal)=METs×体重(kg)×運動時間(h)×1.05
ピラティスの運動強度は普通歩行と同じと言われているため「3メッツ」に相当します。
上記の計算に当てはめた場合、1時間のピラティスによる消費カロリーは以下のようになります。

体重消費カロリー
60kg約189kcal
70kg約221kcal
80kg約252kcal
計算ツール「生活や運動の消費カロリーの計算」を使用

一方、ジムの場合は、選択肢が幅広いので何を行うかによってカロリー消費が変わってきます。ジムにおけるエクササイズの選択肢の中でも一番消費カロリーが多いと言われているのが「ランニングマシン」です。ランニングのメッツ値はスピードによって6.0~23.0と変わりますが、ジョギング程度の早さの場合は6.0メッツとなります。このメッツ値で計算した場合、ジムのランニングマシンによる消費カロリーは、以下のようになります。

体重消費カロリー
60kg約378kcal
70kg約441kcal
80kg約504kcal
計算ツール「生活や運動の消費カロリーの計算」を使用

月々の値段を比較

次に、ピラティスとジムそれぞれ月々にかかる値段の目安を比較してみます。ピラティススタジオは一般的には週1回のグループレッスンで月会費約9,000円〜、マンツーマンの場合は1回あたり約8,000円〜で設定している施設が多いようです。
一方、フィットネスクラブの場合、フルタイム利用可能で月1万円前後で設定している施設がほとんどです。

併用するメリットは?どっちが先がいい?

筋トレは内容にもよりますが、主にアウターマッスルを鍛えたい人に向いています。しかし、インナーマッスルが弱い状態でアウターマッスルを鍛えると、誤ったフォームになったりケガにつながりやすくなります。そのため、すごく運動が苦手な人やインナーマッスルが弱い人は、まずピラティスでインナーマッスルを鍛え、関節の動きを安定させてしっかりと土台を作ることをおすすめします。また、ピラティスを始める場合、最初はパーソナルレッスンで正しいフォームを身につけてからグループレッスンに移行すると良いでしょう。
また、初心者がジムで筋トレを始める際、誤ったフォームで行うと効果が無いばかりかケガの原因にもなります。最初のうちは専門のパーソナルトレーナーに指導してもらえるパーソナルトレーニングで筋トレの正しいフォームを身につけることをおすすめします。
ピラティスとフィットネスクラブ両方に興味がある方は、まずはフィットネスクラブで実施されているピラティスのスタジオレッスンを受けてみて、ピラティスを追求したくなったら専門のピラティススタジオに通う形が良いかもしれません。
また、ピラティスとジムを併用する場合、ピラティスで体幹や柔軟性を整えてからジムで有酸素運動や筋トレをしたり、ジムのあとにピラティスを行うことでストレッチ効果がもたらされます。よって、併用順番においては、どちらが先でも良いと言えます。

痩せたい人(ダイエットしたい人)はパーソナルジムがおすすめ

いかがでしたか?運動に自信の無い方や、インナーマッスルの弱い方、筋トレ初心者の方など、ピラティスに通う場合はプライベートレッスン、ジムに通う場合はパーソナルトレーニングといった感じで、最初は少し費用が高くなったとしても、知識をもった指導者からマンツーマンで正しいやり方を学ぶことが結果的に一番効果が現れやすく、コスパが高くなる可能性が高いです。また、本気で痩せたい場合は、食事管理が重要ですので、ボディメイクから食事管理まで総合的な指導ができるパーソナルジムを検討するのも良いでしょう。ピラティスとジムどちらかに通ってダイエットを実現したい人の参考になれば幸いです。


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執筆監修者
株式会社WORKOUT
代表取締役 Co-founder & CEO
1985年5月24日生まれ、東京都港区出身。
10代で吉本RandC(現 吉本ミュージック)にて業務委託のアーティスト兼クリエイターとして活動。
その後、20代前半でインターネットマーケティング会社を起業。以降、出版広告会社の代表も務め、30歳の時に東証1部上場企業へ事業譲渡。
事業譲渡後は、株式会社アカツキの新規事業開発室(LX事業部)にジョインし、エンターテイメントxテックを中心とした新規事業、各IPの立ち上げに携わる。
2018年に同社創業、代表取締役に就任。
創業から僅か5年でパーソナルジム「REAL WORKOUT」を国内外に100店舗展開している。
執筆トレーナー
新中野店オーナートレーナー
出口 雄策

■実績■
・トレーナー歴5年/トレーニング歴30年
・年間平均セッション数1,000を超える指導実績
・10kg以上のダイエット成功者を多数指導
・姿勢改善や体幹強化、パフォーマンスアップ

■メッセージ■
自分自身が30kgのダイエットに成功した経験があり、過度な食事制限ではなく無理のないリバウンドしにくいダイエット指導を行っております。
「痩せたい・姿勢を改善したい・筋肉をつけたい・特定の部位が気になる」など年齢や運動経験に応じたトレーニングを行っておりますので、ぜひお気軽に無料体験へお越し下さいませ。

■資格■
・JOPH ダイエットアドバイザー
・JCCA ベーシックインストラクター

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