最近、パーソナルトレーナーになりたい人や現役パーソナルトレーナーが、独立してパーソナルジムを開業するケースが増えています。 フィットビジネスの記事によると、パーソナルトレーニング市場は拡大の一途を辿っており、最近では地方の出店も広がっているようです。
パーソナルジムの開業はさらに増えていくと予想されます。 開業にあたり、導入するトレーニングマシンの種類やメーカーをどこにしようか迷う方は多いのではないでしょうか。
今回はそんな方たちに向けて、全国100店舗以上のパーソナルジムを展開するリアルワークアウトのパーソナルトレーナーが、必ず揃えるべきトレーニングマシンの種類や、トレーニンググッズについてご説明します。
本記事を読むことで、開業時に最低限揃えておくべきマシンについて理解が深まります。 後半にはオススメのマシンブランドもご紹介!ぜひ最後までご覧ください。
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パーソナルジムのマシン選びで大切なポイントとして、安全性はもちろんのこと、そのジムに通う顧客層のニーズを踏まえて考える必要があります。詳しく見ていきましょう。
マシン選びでの最重要項目は「安全性」です。 パーソナルジムの場合、全身を効率良く鍛えられることから、パワーラックエリアにおけるフリーウエイトのトレーニング指導が多くなります。 最重量のウエイトを扱うため、万が一の事故には十分気をつける必要があります。
ジムに通う顧客層によって揃えるべきマシンは異なってきます。 男性なのか、女性なのか、初心者向けなのか、上級者向けなのか・・・ まずは、男女比・年齢層・トレーニング歴について、どの層をターゲットにしてパーソナルジムを運営するのかを予め決めておきましょう。
次に、パーソナルジムを運営するにあたり、必ず揃えるべきマシン・設備とはどのようなものでしょうか?順番に見ていきましょう。
パワーラックとは、バーベルなどを設置できるラックのことを指します。 BIG3(ビッグスリー/ベンチプレス・バーベルスクワット・デッドリフト)などのバーベルを使ったフリーウエイトトレーニングには必須の設備です。
頑強な4本の支柱のあるフレームで囲まれ、左右の支柱にバーベルを置くセーフティーバーが備わっています。 また、万が一バーベルが落ちた際の受け皿があるため、安全性・安定感に長けています。
「ハーフラック」は、支柱4本のパワーラックに対して支柱が2本しかないラックを指します。
「マルチラック」は、パワーラックやハーフラックに、スミスバー、ラットプル、ローイングマシンといったマシン機能がついたラックを指します。 さまざまなトレーニングを実践するパーソナルジムにおいては「マルチラック」が良いでしょう。
マルチラックには3in1や5in1などさまざまなタイプがあります。マシン機能が多くなるほど、全体のサイズが大きくなりますので、部屋のサイズから逆算して選択しましょう。
パワーラックとセットで必要になってくるのが「バーベル」と「プレート」です。
バーベルは、握る部分を「シャフト」、プレートを付ける部分を「スリーブ」といいます。シャフトの口径は28mmと50mmの2種類あります。 50mmは通称「オリンピックシャフト」と呼ばれていて、それぞれ、バーの重さは28mmが10kg、50mmが20kgになるように作られています。28mmの方はプレートを付ける際にナットで固定します。50mmの方はスリーブを回転して固定できるので簡単に取り付けられるメリットがあります。一方で、28mmの方が価格が安いというメリットがありますが、業務用としてはほぼ50mmが主流です。毎回限られた時間でトレーニングを行うパーソナルジムでは、50mmの選択が懸命でしょう。
プレートはバーベルの口径に応じて種類を選択する必要があります。 また、プレートにはラバー(ゴム)タイプと金属タイプの2種類があります。ラバータイプの方が耐久性や防音性に優れているので、マンションの一室などでパーソナルジムを開業する場合は、騒音対策としてラバータイプを選択すると良いでしょう。
トレーニングベンチは、マルチラック、バーベル&プレートとセットで必須設備です。
オーソドックスなフラットタイプです。
角度を調節できる背もたれを備えたタイプです。
フラットベンチとインクラインベンチ両方の機能を兼ね備えたタイプです。
さまざまなトレーニングを実践するパーソナルジムにおいては、「アジャスタブルベンチ」を選ぶと良いでしょう。
また、耐荷重も200kg未満のものから500kgまでさまざまなタイプがあります。 耐久性を考えると最低200kgはあった方が良いでしょう。
耐荷重は安全性を最大限考慮の上、開業するパーソナルジムの顧客ターゲット層に合わせて検討しましょう。
ダンベルもパーソナルジムでは必須アイテムです。 ダンベルには固定式と可変式の2種類のタイプがあります。
固定式ダンベルは、ダンベルの重さが変えられないタイプを指します。固定されているため、付け替えの手間がかからずガタ付きの心配がありません。一方で、さまざまな重量を揃える必要があるため、スペースを取ってしまう点がデメリットです。
可変式ダンベルは、重さが変られるタイプを指します。省スペースで設置ができる点が魅力的ですが、固定されていないことにより、少し不安定な感覚がある点がデメリットです。 また、可変式ダンベルは軽いウエイトでもサイズが大きいため、初心者の場合、威圧感を与えてしまう場合があります。
ダンベルも開業するパーソナルジムの広さや顧客ターゲット層に合わせて検討しましょう。
トレーニングマシンや設備の使用にあたり、トレーニング時の滑り止め、床の保護、防音対策として「ラバーマット」の設置は必要不可欠です。
ラバーマットにはさまざまな材質や厚みの種類があります。契約する物件の構造を踏まえた上で、衝撃吸収性や防音性、耐摩耗性のバランス考えて選定しましょう。
上記の「必ず揃えるべき5つのトレーニングマシン・設備」は全部でどの位の費用がかかるものなのでしょうか?参考価格を見てみましょう。
このようなイメージで、60万〜135万の幅で見ておくと良いでしょう。
繰り返しになりますが、パーソナルジムにおいて、トレーニング中の利用者の安全確保は最優先項目です。このことを念頭において、トレーニングマシンを選定しましょう。
次に、部屋の広さや予算に余裕がある場合に購入をおすすめする設備をご紹介します。
ケーブルマシンは、重りのついたケーブルを引くことによって筋肉に負荷をかけて鍛えるトレーニングマシンです。「必ず揃えるべき5つのマシン・設備」でご紹介した「マルチラック」に付属されているタイプもあります。
アブドミナルマシンは腹部を鍛えるトレーニングマシンです。シートと足を置く角度を調整することで、負荷の強度を変化させることができます。
レッグエクステンションは椅子に座った状態から膝の曲げ伸ばしを行うことで「太もも」を鍛えるトレーニングマシンです。重りで負荷の強度を変化させることができます。
最後に、パーソナルジムで揃えておいた方が良いトレーニングアイテムを5点ご紹介します。
バランスボールは、弾む・転がる・支えるという運動機能を使って、筋肉や体幹を鍛えられるトレーニングアイテムです。フィットネスボールやエクササイズボールとも呼ばれています。
ステップボードは踏み台です。カーフレイズなどのふくらはぎのトレーニングアイテムとして置いておくと便利です。
アブローラーは、床でローラーを転がすことで腹筋を鍛えることができるトレーニングアイテムです。
トレーニングチューブは、手に持ったり足で踏んで引っ張ることでさまざまな部位を鍛えることができるトレーニングアイテムです。チンニング(懸垂)の際にチューブをバーにくくりつけて体を支えて負荷を軽くすることもできます。いろんな強度のものを揃えておくと便利です。
パワーグリップやトレーニングベルトは、バーベルやダンベルで高重量を扱う際に、握力や体幹をサポートしてくれるトレーニングアイテムです。
ジムのマシンはブランドはどれを選ぶと良いのでしょうか?現役パーソナルトレーナーがオススメするマシンブランド3選をご紹介します。
TUFFSTUFFは1971年から50年以上にわたり高品質でこだわりの器具を開発・製造してきたアメリカで大きな信頼を誇る筋力マシンメーカーです。(2022年に金属加工・製造の世界的リーダーであるブルックス・インダストリアル・マーケットプレイス(BROOKS)に完全買収されています)
TUFFSTUFF公式サイト
POWERTECは、家庭用および軽商業用の革新的な筋力マシンのフルラインの設計と生産を続けてきました。ホームジム価格で豊富なアクセサリのモジュール化によりカスタマイズおよび拡張でき、プロのアスリートから筋トレ愛好家まで幅広く人気がある筋力マシンメーカーです。
POWERTEC公式サイト
「IROTEC(アイロテック)」は、トレーニング・フィットネスなどのスポーツ器具の製造輸入及び通信販売事業を行っている株式会社スーパースポーツカンパニーが展開する自社ブランドです。
筋トレ器具というカテゴリーの中において、鉄製品の頑丈さをそのままに「価格以上のコストパフォーマンス」の発揮にこだわりをもっています。
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今回は「パーソナルジム(トレーニング)の開業で揃えるべきマシン」についてご紹介しました。繰り返しになりますが、パーソナルジムにおいて、トレーニング中の利用者の安全確保は最優先項目です。ぜひこのことを念頭において、トレーニングマシンを選定してください。
パーソナルジムの開業にご興味のある方はぜひ下記記事もご覧ください。
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