SPORTECは2009年から開催がスタートし、世界中のスポーツ関係企業・団体が、最新製品・技術・サービスを発表する日本最大のスポーツ・健康産業に関する国際的な総合展示会です。
今年は2022年7月27日(水)〜29日(金)の3日間、東京ビッグサイト東展示棟1〜3ホールに規模が大幅拡大され、スポーツ・健康産業発展のプラットフォームとして盛大に開催されました。
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会場には世界中からスポーツ関係企業・団体が集まり、なんと650社が出展。3日間で3万人もの方に来場いただきました。
各ブースでは、最新製品・技術・サービスの発表のほか、デモンストレーション展示や体験会が実施され、来場された方は五感を使って楽しみながら情報収集をしていただけたと思います。
リアルワークアウトのブースでは、スポーツ科学から店舗運営まで自己流では網羅できない知識や情報を含めて体系的に学べるトレーナー養成講座「トレーナーズアカデミー」をテーマに出展いたしました。
ブースには、パーソナルトレーナ−を目指している方や、パーソナルジムのフランチャイズ経営に興味のある方など、たくさんの方々にお越しいただきました。
ブースでは3日間を通して全7回のミニセミナーを実施。
「一人でも多くの方々にパーソナルトレーナーとして働くことの魅力に気づいていただきたい」という思いから、常日頃からREAL WORKOUTで活躍するメンバーにフォーカスし、パーソナルトレーナーとしての働き方の素晴らしさ、やりがいや意義、経済的報酬面なども含め、赤裸々に語りました。
開催2日目には、カンファレンス「DXで現場力を高めるーポストコロナを見据えたLTV経営の実現」に、REAL WORKOUT創業者で株式会社WORKOUT 代表取締役の土屋耕平がゲスト登壇しました。
■日時:7/28(木) 11:00-12:30
■セミナー会場:SPO-B-4
■テーマ:DXで現場力を高めるーポストコロナを見据えたLTV経営の実現
■ファシリテーター:フィットネスビジネス編集長 古屋 武範氏
■ゲスト:フィットネスマネジメント研究所代表、(株)グランドレベル スーパーバイザー 小宮 克巳氏
、(株)ジ・アイ COO 家田 昇悟氏、(株)東急スポーツオアシス 経営企画本部 マーケティンググループ ゼネラルマネージャー 齊藤 卓氏、(株)WORKOUT Founder & CEO 土屋 耕平
—フィットネスクラブやパーソナルジムがDXでCX(顧客体験価値)を高め、CXを(企業変革)を実現したときの最終イメージは?
— 小宮氏
大型のクラブは立ち行かなくなり、個別化していく。その先はメルトの世界。溶け合うイメージ。業界自体、機能的価値以外の社会的健康を意識していく必要がある。
— 家田氏
3年目線で考えると、店舗は適切な最終的価値を考えてデジタル化を行うことで5年後10年後も生き残れると思う。
— 齊藤氏
SPC(サービスプロフィットチェーン)の循環を低コストかつ精度高く実施し、従業員・顧客・企業が満たされ、よりよい社会を実現する。Well-being Firstのイメージ。
— 土屋
DXは目的ではなく、目的実現のための手法。ユーザーのフィットネスに対するそのものの概念を考え直す必要がある。現状から未来を作るのではなく、スタートから1億人全員をフィットネスに巻き込むにはどうすれば良いか?を考える必要がある。
自分はプラットフォーマーだと思っている。フランチャイズを展開することで個々の可能性や経営の成功を考えていきたい。
–– 「人間が本当にやらないといけないこと」とは?
— 小宮氏
なぜ新規事業で結果がでないかというと、機能的価値ベースで物事を考えないから。
機能的価値ベースで物事を考えなければ、おそらくDXもなかなか結果は出ないはず。
最大のポイントはガバナンスだと考えている。
長期的な利益を考えないとトランスフォーメーションなど起こせない。10年スパンで考えないとうまくいかない。日本のフィットネス事業の経営者は、存続期間が短すぎる。短命だからリスクを取れない。リスクを取らなければうまくいかない。
— 家田氏
雇用形態がもっと流動的になると、スタッフは微妙だなと思うとすぐに辞めるようになるはず。働きやすさを追求して、感情労働以外、無駄を省くためのデジタル化は重要。
— 齊藤氏
お客様の情緒的価値を高めるためには、「いかに共感できるか?」が大事な要素になってきている。「あのトレーナーがいるから今日もまた行こう」と思ってもらうのは大事。
— 土屋
直近のSNSのバズりポイントはやりたいことを真剣にやっている人。
BTSが売れているのはビジュアルがかっこいいからではない。これまでの「かっこいい」の定義が変わってきている。大企業がやることはベンチャーにできないこと。ベンチャーがやることは大企業にできないこと。このようにお互いが自分たちの立ち位置を理解してやっていくことで、業界を盛り上げていけると良いなと思う。1人1人のやりたいことをそれぞれ形にしていくことで、業界が活性化していくはず。
このような形で、複数のテーマに対して、フィットネス業界で活躍する第一人者たちがゲストとなり、大企業とベンチャーの両方の視点で、DXやCXをテーマにディスカッションが繰り広げられました。
有料にも関わらず、会場は満席。普段なかなか聞けない、貴重なカンファレンスになったと思います。
REAL WORKOUTは、今後もさまざまなイベントに出展・登壇していきます。
詳細はプレスリリースにてご案内しますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。