夏に向けて、スポーツジムの筋トレマシンで効果的に体を鍛えたい人が増えていると思います。
しかし、マシンの特徴を知らないままやみくもにトレーニングをしてしまうと、理想の効果が期待できない場合があります。
本記事では、上半身から下半身まで部位別でおすすめのマシンをご紹介します。ご自身に合うマシンを見つけ、理想の体づくりを目指しましょう。
Table of Contents
まずは、実際に筋トレを行う前に大切なポイントを2つ解説します。
ジムで効果的なトレーニングを行うためには、筋トレの順番を理解し適切に実施することが非常に重要です。
一般的には、多関節運動(コンパウンド運動)から始め、その後に単関節運動(アイソレーション運動)へと移行する方法がおすすめです。
多関節運動は、複数の関節が同時に働く運動です。スクワット、デッドリフト、ベンチプレスなどが含まれ、これらの運動は多くのエネルギーを消費し、大きな筋肉群を効率的に鍛えるため、トレーニングの初めに行うことで、全身をしっかりと活性化させることができます。
単関節運動は、一つの主要な関節だけが動く運動です。特定の筋肉群をターゲットにして鍛えることができます。例えば、アームカールやレッグエクステンションがこれに該当します。コンパウンド運動で使用した筋肉のうち、さらに強化したい部分や、通常の動作ではあまり使われない筋肉に対して行うと効果的です。
この順序でトレーニングを行うことで、大きな筋肉群を先に鍛え、筋肉の疲労を効率よく引き出し、その後のアイソレーション運動で特定の筋肉を集中的に鍛えることができます。
筋トレのメニューを作成する際には、ジムに通う頻度に応じて考えることが重要です。
週に1〜2回ジムに通う場合は、全身を一度に鍛えるメニューが適しています。1回のトレーニングで体のすべての主要な筋肉群をバランス良く鍛えることで、効率的に筋肉や筋力を向上させることができます。
週に4回以上ジムに通える場合は、上半身と下半身を別の日に分けて鍛える分割法が効果的です。分割法とは、体の異なる部位を異なる日に鍛えるトレーニング方法です。上半身の筋トレ日、下半身の筋トレ日といった形で上半身下半身を別々の日に分けてトレーニングすることで、それぞれの筋肉に十分な回復時間を確保するができます。
週に5日以上ジムに通うことができる場合、さらに細かく筋肉群を分ける形がおすすめです。
例えば、胸と背中、脚、腕と肩など、特定の部位に焦点を当てて1日に集中的にトレーニングすることができます。
ここからは部位別におすすめマシンと使い方のポイントを解説します。
下半身の筋肉は体の大きな部分を占め、日常生活やスポーツのパフォーマンスに直結しています。効果的な下半身トレーニングには、ジムに備えられている様々なマシンを活用することが重要です。
ここでは、特にお尻と太ももに焦点を当てたマシンを紹介します。
上半身より下半身の方が筋肉が多いため、同じ日にトレーニングをする場合は下半身から始めましょう。
お尻と太ももの筋肉は、立つ、歩く、走るといった基本的な動作に直接関連しています。これらの大きな筋肉群を鍛えることで、日常生活の効率を向上させるとともに、引き締まった下半身を手に入れることができるでしょう。
レッグプレスマシンは、座った状態で大きな重りを脚で押し上げることにより、お尻、太ももの前部と後部、さらに内転筋まで、広範囲の筋肉に対して負荷をかけることができます。安定した姿勢で高重量を扱えて大きな筋肉群を一度に鍛えるため、カロリー消費が高く、筋力向上に非常に効果的です。
太ももの前部は、特に大腿四頭筋が主要な筋肉です。この筋肉群を強化することで、膝への負担を軽減し、太もも痩せにも効果的です。
レッグエクステンションは、座って行うエクササイズで、特に大腿四頭筋をターゲットにします。
太ももの後部、特にハムストリングスは、膝や股関節に関与する重要な筋肉です。この部分を鍛えることで、ヒップアップの効果もあります。太ももの前を鍛えたらバランスよく後ろも鍛えるようにしましょう。
レッグカールは、ハムストリングスの強化に特化したマシンです。プローン(うつ伏せ)またはシーテッド(座位)のポジションから、膝を曲げて重りを引き上げます。
上半身の筋トレは、バランスの取れたかっこいい体形を作るために不可欠です。ジムには多様なマシンが設置されており、それぞれが特定の部位をターゲットにしています。
ここでは、上半身全体の主要な筋トレマシンを詳細に解説します。
背中の筋トレは、姿勢の改善、上半身の強化、見た目の向上に非常に効果的です。適切なマシンを使用することで、広背筋や僧帽筋などの大きな筋肉を効率良く鍛えることができます。
代表的なマシンはラットプルダウンです。
胸の筋肉を鍛えることは、厚い胸板など見た目の改善に重要です。
チェストプレスは、ベンチプレスに似た運動をマシンで行うことができるため、大胸筋を中心に上半身の前部を強化できます。
肩の筋肉は日常生活で頻繁に使用されるため、強化して安定性を高めることは非常に重要です。また肩の筋肉が付くと肩幅や厚みがでてTシャツやスーツがかっこよく着られるようになるでしょう。三角筋と上腕三頭筋をターゲットにしたショルダープレスを行うことで、肩周りの強度と安定性を高めます。
腹部の筋肉は、引き締まったお腹のためには欠かせません。また体幹の安定性に影響を与えるため、全身の筋トレ効果を高める重要な役割を担います。
腕の前側、特に上腕二頭筋を鍛えるには、ケーブルカールが効果的です。負荷が抜けにくいケーブルの特性を活かして筋肉の発達を促します。
腕の後側、特に上腕三頭筋の鍛え方には、ケーブルプレスダウンが最適です。腕の筋肉は上腕二頭筋より上腕三頭筋の方が大きいため、腕を太くしたい人には特におすすめのエクササイズです。
女性が理想とするボディラインを形成するためには、下半身や背中や腹部のトレーニングを優先的に行うようにしましょう。上記で解説したエクササイズの中では、レッグプレス・ラットプルダウン・アブドミナルクランチが該当します。特にお尻周りを集中して鍛えたい女性にはヒップアダクションマシンもおすすめです。トレーニング初心者でも扱いやすいものが多いため、安心して使用できるでしょう。
筋トレマシンを使いこなすことで、効率的かつ安全に体を鍛えることができます。
本記事で紹介したマシンは、多くのジムに設置されている基本的なもので下半身から上半身まで幅広くカバーしています。それぞれのマシンが特定の部位に焦点を当てているので、正しい使用方法をマスターすることで、より効果的な結果を得ることができるでしょう。
ジムでのトレーニングを始める際には、まずは各マシンの正しい使い方を学び、自身の目標に合わせて適切なマシンを選択しましょう。
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