「腹筋のシックスパックが左右均等ではなく若干ずれてる気がする・・・」生まれ持った先天的なもの?筋トレの方法が間違っている?このようなお悩みをお持ちの方もいると思います。
本記事では、腹筋のずれについて解説します。ぜひ最後までご覧ください。
腹筋の「ずれ」は、左右の不均等な発達やブロックの位置の違いを指します。
主に個々の体質や遺伝的な要因によって起きると言われています。
まずは4つのタイプについて説明します。
1つめは、左右の腹筋の発達度合いが異なる「左右不均等タイプ」です。例えば、左側より右側の腹筋のブロックが大きくてバランスが崩れているなどです。
要因はいろいろ考えられますが、そのうちの1つのとして、日常生活での動作や利き手利き足などによって片方の腹筋へ刺激が偏るケースもあると言われています。
2つめは左右の腹筋が離れているタイプです。
腹筋の真ん中を縦に走っている線のことを「白線(はくせん)」と呼びます。この白線の幅には個人差があります。白線が広い人より狭い人のほうが腹筋がギュッと詰まったように見えやすいため、腹筋の発達度合いは同じでも見た目に違いが出てきます。
また、シックスパックを横に分けている線は「腱画(けんかく)」と呼びます。縦1本の白線と横3本の腱画によって腹筋は6個に分かれている(シックスパック)という構造になります。
腱画の幅も白線同様に違いが出る場合があります。
腹筋の位置が左右でずれているタイプもあります。腹筋のブロックが均等に並んでおらず、互い違いに並んでいる状態ですね。
左右の位置のズレは、体を対称的なシックスパックを目指したい人にとっては、鏡で見ると気になってしまいますよね。
腹筋をブロック状に分けたときに、6個に分かれているシックスパックが一般的ですが、実は8個に分かれているエイトパックや、4個のフォーパック、10個のテンパックまで様々なタイプがあるのです。ちなみにシュワちゃんことアーノルド・シュワルツェネッガー氏はフォーパックの腹筋で有名です。
その他、左はブロックが2個で右は3個といった左右でブロックの数が違うタイプの人もいますし、通常はブロックの形が楕円形や長方形であることが多いですが、一部のブロックだけいびつな形なっている場合もあります。
ここに挙げたタイプのなかで一つ当てはまる人もいればすべて当てはまる人もいるでしょう。腹筋のずれは個人によって有無があるのです。
ではなぜこのような腹筋のずれが生じるのかを次の章で詳しく解説します。
左右非対称やブロック数の違い・・ご自身の腹筋にも当てはまるタイプがあるかもしれません。
ここからは「腹筋がずれる原因」を解説します。
一般的に、人間の体は左右対称に作られていると思ってしまうかもしれませんが、実際はそうではありません。
まず臓器で言うと、心臓は左側、肝臓は右側など左右非対称に配置されています。一見対称にも見える肺も左は2葉、右は3葉で肺葉の数が異なります。
この内蔵の非対称が、骨格のゆがみや筋肉に影響を与えることがあるのです。
例えば、片方の手や足がもう一方に比べてサイズが違ったり、顔の左右の特徴が微妙に異なることがありますよね。腹筋においても同様に左右非対称が生じるのです。
実は、腹筋の左右非対称性は生まれつきの遺伝的要因が大きいと考えられています。遺伝子は筋肉に大きな影響を与えるため、前述した腹筋のずれのタイプは親など先祖から受け継いでいるケースが多いのです。
つまり、きれいな配置で6個に分かれていることは「あたりまえではない」ということです。
一方で、環境や日常生活による影響も腹筋の左右非対称性に影響を与えることがあると言われています。過去にやっていた特定のスポーツや運動、または特定の動作が片方の腹筋をより多く使うことで、左右の発達に差異が生じるケースです。
例えば、球技や陸上の投てき種目では利き手利き足を使うことが多くなり、左右非対称に発達する場合があります。また筋トレを行う際、自分では左右均等に動作をしているつもりでも筋力に左右差がある場合は筋肉の発達においても左右差の要因となるでしょう。
スクワットで両足で踏ん張っているつもりでも無意識に利き足側の力の方を多く使ってしまう場合もあります。ただし、このような二次的要因は遺伝的な一次的要因と比較すると軽微であると考えられています。
このように腹筋の左右非対称は、生まれつきの遺伝的な要素と日常の運動や動作による影響が複合的に絡み合って生じるものであり、個々の体質によって異なる特徴を持つことが多いのです。
前章までで腹筋のずれのタイプや原因についてはご理解いただけたでしょうか。
ここからは腹筋の左右非対称は治せるのか、またそれを気にしない方法について解説します。
ここまでの解説でお気づきかもしれませんが、腹筋の左右非対称はそう簡単に直せるものではありません。
遺伝的な要因や生まれつきの体質によるもの、そして日常生活での動作による影響など、複数の要因が組み合わさって生じるものです。そのため、完全な左右対称になることを期待するのは現実的ではありません。
筋肉の付き方は人それぞれで、上腕二頭筋を鍛えると筋肉が発達して力こぶができますが、その力こぶの位置を上にずらしたり下に下げたりできないのと同じです。
後天的な努力で左右非対称を完全に解消することは難しいですが、定期的な筋トレやバランスを取る運動は、左右の不均等をある程度改善する可能性があるかもしれません。とはいえ、一部の人にとっては効果的である場合もありますが、全ての人に同じ効果があるわけではないでしょう。
自分の腹筋が左右非対称であることを非常に気にする方もいるかと思います。しかし他人とってはあまり気にならないものです。個々の体型や外見の違いは自然なことですので、気にしすぎず、自分の特徴を受け入れることが大切です。
左右の腹筋の非対称性に悩んでいる場合、腹筋だけにフォーカスするのではなく、全身のトレーニングに注意を向けてみましょう。全身のバランスを整えることで、特定の筋肉の不均等な発達が目立たなくなる場合もあります。
例えば、男性の場合、全身の筋肉を発達させることでたくましい体に見えてきますし、特に胸や肩や背中など上半身の筋肉がつくことで逆三角形のシルエットをつくることが可能です。胸板が厚くなり肩幅も広がればスーツやTシャツなどを着ても見違えるようになるでしょう。
また、ストレッチなどの柔軟性を高めるエクササイズも、体のバランスを整える上で重要です。これらのエクササイズは筋肉を伸ばし、柔軟性を高めることで、左右の非対称性を和らげるのに役立つ効果も期待できます。
腹筋は全身の筋肉の中では小さい筋肉のため、腹筋だけに注目することは非効率と言えます。大きい筋肉である脚や胸や背中の筋肉を鍛えたほうが効率的ですし、筋トレ効果は高くなります。
多くの筋トレ種目ではお腹に力を入れることになり腹筋も同時に使われます。ボディビルダーのなかには腹筋の筋トレをしていないという人もいるくらいなんです。
腹筋だけに注目せず、全身のバランスに焦点を当てることによって左右非対称を気にする必要がなくなるのではないでしょうか。
今回は「腹筋のずれ」についての内容についてお届けしました。
ポイントをまとめると以下となります。
SNSなどで見る他人の腹筋は綺麗なのに自分の腹筋はズレていると悲観せず、個性として受け入れ、治そうとするエネルギーは他の筋トレに注ぐことをおすすめします。
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